非常時の口腔ケアの大切さ

非常時にどうして口腔ケアが大切なの?非常時にはどうしても口腔ケアは後回しになりがちです。しかしこれまでにも、コラムで紹介してきたように、虫歯や歯周病などのお口のトラブルは、誤嚥性肺炎など全身に様々な影響を与えることがわかってきました。 非常…

お歯黒とは

「お歯黒」は明治初期まで長い歴史を経て続いていた女性の習慣であった。「お歯黒文化」はむし歯予防の見地からも有効であったといわれている。文字通り、歯を黒く染める風習である。別名「鉄漿(かね)」「かね」「はぐろめ」「歯黒」「涅歯(でっし、ねっし…

親知らずは抜いた方が良い?

親知らずというと、「抜かないと・・・」と思っている方も多いのではないでしょうか? 実はすべての親知らずが抜かないといけないわけではありません。上下の親知らずがきちんと生えていて歯磨きが問題なくできる場合や、顎の骨の中に埋まっていて痛みなどの…

歯科インプラント(チタン製)の始まりはウサギ?!

タイトルを読んで、ウサギとインプラントがどう関係するの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。「インプラント」とは、人工の目であったり耳であったり…臓器といわれるものに医学的にいろいろと応用されている、体に埋め込む器具の総称です。歯科の…

八重歯が可愛いのは日本だけ?

日本では一時期、八重歯がある人気女性アイドルに憧れた女性やファンを中心に八重歯ブームがおきました。笑った時に目立つ八重歯を可愛いチャームポイントの一つと捉え、今までの歯科業界では考えられなかった「付け八重歯」の施術を行う歯科医院もでてきま…

「8020運動」ってご存知でしょうか?

「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」は、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」というキャンペーンの名称です。平成元年(1989年)に当時の厚生省(現在の厚生労働省)と日本歯科医師会が提唱して開始されました。 8020運動が提唱される以前、「一…

生えたばかりの歯はむし歯になりやすいというのは本当ですか?

本当です。歯は唾液に含まれる微量のミネラル成分によって歯質が強化され成熟していきます。ところが生えたばかりの歯では、それがまだ未成熟であるために酸に溶けやすく結果としてむし歯になりやすくなります。 歯科模型 また、生えたばかりの奥歯は特に溝…

喫煙と歯周病の関係

喫煙者は非喫煙者に比べて3倍以上も歯周病のリスクが高いことをご存知ですか? 喫煙は、歯周病の二大危険因子(糖尿病、喫煙)のひとつです。 タバコには三大有害物質(ニコチン、タール、一酸化炭素)をはじめ約200 種類もの有害物質が含まれています。 歯…

かぶせ物を支える歯の土台ってどんな種類があるの?

根の治療が終わった歯には、歯を補強し、かぶせ物と歯の根っこ(歯根)をつなぎ合わせる重要な役目の補強の支柱(土台)を入れていきます。 歯に大きな力が加わると、歯は微妙にしなって衝撃を吸収し、ダメージが抑えられる構造になっています。かぶせ物の治…

シーラントって何?

奥歯の溝は、歯ブラシが届かないほど深い場合があり、放置するとむし歯になる危険性があります。 虫歯予防といえば、歯みがきやフッ素などが思い浮かぶと思いますが、シーラントは、歯科用樹脂で奥歯の溝を埋めて、虫歯菌が繁殖しないようにするものです。薬…

歯がすりへると問題があるの?

歯は長年にわたり上下の歯が噛みあうことで健康な歯でも生理的な現象として噛み合わせの面が削れてきます。 歯のすり減りを咬耗といいます。咬耗(こうもう)の程度には個人差があります。70歳をすぎても咬耗の少ない方もいれば、それほど高齢でないのに歯が…

歯医者のセカンドオピニオンとは

セカンドオピニオンは、担当の医師以外の医師の意見を聞くことです。診断や検査方法、治療法が妥当なものか気になったときに、セカンドオピニオンをします。それでは、歯医者のセカンドオピニオンは、どのような場合に行うものなのでしょうか。 ◆歯医者のセ…

お口に違和感を覚えたら

なんとなくおかしい、時々痛む、たまに出血するとか、お口の中のトラブルはあまり断定的でないことがあります。 ズキズキ痛むとか全く我慢できないものであればすぐに歯科医院に来ていただけると思いますが、お口のトラブルは割とこの「不確定」な感じがある…

口腔がんは早期発見が大切

口腔がんとは?口腔(こうくう)とは、お口の中全体を指します。そして、そこにできるがんを総称して「口腔がん」と呼んでいます。タレントの堀ちえみさんの罹患で注目されました。 舌や頬、歯ぐきなど、様々な部位にできますが、最も多いのは舌にできる舌が…

歯周病を進めやすいこんな習慣

歯周病は、歯周病菌が歯の周囲に感染することで起こるとされています。そのため、歯周病を予防するためには、歯磨きをしっかりと行ってお口を清潔に保つことが大事ですが、歯磨きをしっかりとやっていても歯周病になることがあります。実際、日本の成人の8割…

嚥下障害について

嚥下障害は摂食・嚥下障害ともいい、食べること、飲み込むことの障害で、上手く食べられない、飲み込めない状態を言います。 症状はその方の状態によって様々ですが、食べるとむせる・形があるものを噛んで飲み込めない・食事に時間がかかる・食べると疲れる…

嚥下障害のリハビリについて

嚥下障害は次のようなトレーニングをすることで予防や改善ができるので、 生活の中に取り入れてみるのもいいかもしれません。 食事の前に行うとより効果的だそうです。 歯科ボータブルデジタル式X線診断装置 ①呼吸のトレーニング 腹式呼吸によって深い呼吸を…

舌の役割

舌は、食物を味わうほか、食べ物を唾液と混ぜ合わせて消化を助けたり、飲み込んだり、また会話したりと重要な役割を担っています。 食べ物を口に取り込むと、まず舌で受け取り、温度や食べ物の食感などを瞬時に感じ取ります。その後、噛み砕く時には、舌は食…

舌の役割

舌は、食物を味わうほか、食べ物を唾液と混ぜ合わせて消化を助けたり、飲み込んだり、また会話したりと重要な役割を担っています。 食べ物を口に取り込むと、まず舌で受け取り、温度や食べ物の食感などを瞬時に感じ取ります。その後、噛み砕く時には、舌は食…

細菌のバランスって、何?

「細菌のバランス」ってなんのこと?「細菌のバランスを改善するといい」とよく聞きます。では、こんの「細菌のバランス」とはいったいどういうことでしょう。 腸やお口の中にいる細菌は、大きく3つに分かれます。善玉菌(有益菌)と悪玉菌(有害菌)、そし…

歯ブラシは毛が硬い方が良く磨ける?

歯ブラシは、硬い毛のほうがしっかりと磨ける?歯ブラシは、ハードタイプの毛の硬いものでゴシゴシとやらないと、磨いた気がしない。軟毛のソフトタイプとか、毛が極細とかでているけど、やっぱり硬い毛の方がいいでしょ?と訊かれることがあります。 このよ…

酸蝕症って知っていますか?

患者さんから『糖類ゼロの炭酸ジュースは虫歯にならないから大丈夫ですよね』と訊かれたことがあります。確かに砂糖は入っていないから、虫歯菌にエサをやらないですみますので、虫歯になることはないですね。で・・・良かったではないのですね。 実は、みな…

詰め物は傷んでいませんか?

詰め物は傷んでいませんか? どんなに上手な治療でも、毎日噛んで使っていればいつかは壊れます。 傷んだ詰め物を放っておくと思わぬトラブルの火種になりかねません。 詰め物は永久的な物ではありません。 どんなトラブルがあるかみていきましょう。 詰め物…

歯をぶつけた、その時歯に何が起こっている?

転んだりぶつけたりして歯をケガをしたとき、お口の中では実はみなさんがイメージしているよりも、ダメージの及ぶ範囲は広範囲で深いものなのです。 ダメージは次の部位に及んでいるおそれがあります。 歯の表面(歯冠)歯の内部(神経)歯の根っこ(歯根)…

根面むし歯の進行も止まりにくいって、本当?

どうして、進行が止まりにくいのでしょう。 それは、エナメル質と象牙質との違いにあるそうです。 なぜなら、根面はむし歯の進行が止まりにくい場所でもあり、それは根面の象牙質の組織構成が関係をしています。 歯冠部を覆うエナメル質の構成は、無機質が95…

入れ歯のお手入れと保管法を修得しましょう!

入れ歯のお手入れの方法の基本は次の2つです。 入れ歯を歯ブラシ(できれば入れ歯専用のもの)で丁寧に磨く。このときに落として壊していまわないようにしたり、排水溝に誤って流したりしないよ うに、お水をはった洗面器などを下に置きましょう。 出来れば…

再生療法

歯周病は、歯を支える歯槽骨(歯の周りの骨)がなくなってしまい、進行すると歯が抜けてしまうという病気です。 歯周病治療は「失った骨を元に戻す」ではなく「これ以上骨を失わないようにする」ことを基本としています。 なぜ「失った骨を元に戻す」治療法…

非歯原性歯痛

8種類の非歯原性歯痛1.筋・筋膜性歯痛食べ物をかむときに使う筋肉(そしゃく筋)や首の筋肉等の痛みが原因で起こる関連痛(痛みの原因から離れた場所が痛くなること)。非歯原性歯痛の半数にあたる。筋肉中にあるトリガーポイントと呼ばれるしこりのようなも…

歯ぎしりと歯並びの関係とは

歯ぎしりには3つのタイプが存在していますが、2つの共通点があります。それは寝ている時に発生する点と、極めて強い力が加えられることです。歯ぎしりの際に発生する力は、食事時の10倍だと言われています。眠っている間の歯ぎしりが習慣になってしまうと、…

虫歯を防ぐガムの食べ方

唾液の力 ― 虫歯になりにくい健康な歯を保つためにプラーク虫歯や歯周病の原因はプラークと呼ばれる細菌のかたまりが大きく関与します。プラークは、「歯に付いた食べカス」や「ブラッシング不良による磨き残し」などが、お口の細菌と混じり合ってできるもの…