義歯洗浄について

義歯を使用されている患者さんは、口腔内の清掃のみではなく、義歯の清掃も口腔内環境を衛生的に保つ為には非常に重要となります。義歯を清潔に保つ事で、日本人の死因でも上位に位置する肺炎、誤嚥性肺炎を予防する事が出来る他に、義歯による口内炎の予防に繋がるとされています。

義歯の洗浄方法には、義歯用ブラシや超音波洗浄機で汚れを除去する機械的清掃方法と、義歯洗浄剤を用いて汚れを除去する化学的洗浄法に大別されますが、どちらか一方のみを行えば良いという訳ではありません。一方のみで義歯を清掃した際には、その清掃効果は劣るとされています。

義歯洗浄剤には、大きく6つの種類があります。過酸化物系、酵素系、次亜塩素酸系、生薬系、消毒薬系です。今回はその内でも、ドラッグストアなどで簡単に購入でき、広く使われている過酸化物系、酵素系、次亜塩素酸系の3つについて、その長所や短所、特徴を書かせて頂きます。

・過酸化物系
義歯洗浄剤の中では最も使われている発泡タイプです。汚れや着色を落とす効果は優れていますが、次亜塩素酸系と比較するとその効果は弱いです。短所としては、部分入れ歯の金属部が変色する可能性があります。タフデント、ポリデント、フィジオクリーンキラリなどがこれに当たります。

酵素
酵素でタンパク質を分解する為に、食渣の分解や脱臭に効果があります。また、カンジダ菌に対して高い効果を持ち、義歯性口内炎を予防します。デメリットとしては汚れや着色を落とす作用がありません。パーシャルデント、ピカ青がこれに当たります。

・次亜塩素酸系
義歯の殺菌、漂白に関して非常に高い効果を表します。しかし長時間洗浄する事で義歯を痛めてしまう可能性があります。ピカ赤がこれに当たります。

義歯の洗浄剤において、汚れや着色、菌や臭い全てに対して効果があるものはない為に、主とする目的に応じて、義歯洗浄剤を使い分ける事が重要となります。普段の洗浄には酵素系、週に一度は次亜塩素酸系、といった使用をされる事で、義歯を清潔に保ちやすくなります。

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