歯ぎしり食いしばりについて

1、歯ぎしりをするのは、なぜ?
よく患者様のなかに寝ているときに歯ぎしりをしてるとご家族から指摘されるといわれる患者様がいらっしゃいます。
そもそも歯ぎしりはなぜするのでしょうか?
歯ぎしり睡眠中に歯ぎしりを起こしてしまう日本人の割合は5~15%と言われており、決して珍しいものではない。睡眠中の歯ぎしりは、自ら気づくのが難しいため、知らず知らずのうちに、習慣的に行っていることも珍しくない。この歯ぎしりには、上下の歯を強く噛み合わせて左右に擦り合わせギリギリ・キリキリと音がする「グライディング」と、音をほとんど立てず奥歯を強く噛みしめる「クレンチング」、そして上下の歯を小刻みにカチカチ噛み合わせる「タッピング」の3つのタイプがあります。
歯ぎしりが起こるメカニズムについては完全に明らかにはなっていないが、噛み合わせの悪さ、遺伝、飲酒、喫煙、逆流性食道炎睡眠時無呼吸症候群などの疾患、抗うつ剤の服用、ストレスが原因だといわれており、なかでもストレス性の歯ぎしりが多いとされています。つまり、歯ぎしりでストレスを発散しています。このことを証明する、興味深いマウス実験があります。マウスを仰向けにして動けない状態で固定し続けると、ストレスにより100%のマウスが胃潰瘍になりました。しかし、口に木片を噛ませて食いしばりができるようにしたマウスを同様の状態にすると、胃潰瘍になったのは66.7%だったという。ストレスを受けた心身を守るために、歯ぎしりを行っているとも言えます。

2、放っておくのは危険!
歯ぎしりがストレス解消になっているとはいえ、やり過ぎはよくないです。通常、食事をするときの噛む力は軟らかい現代食では1kgほどだが、歯ぎしりで食いしばる時にかかる力は体重の約2倍にもなります。これは、歯でクルミを割ることができる力に相当するというから、身体への負担は大きい。噛み続けることで顎や頭の筋肉を酷使するため、顎の痛みやだるさに加え、偏頭痛や肩こり、目の奥の痛みが起こり、顎の関節症にまで発展してしまう。また、強く歯を擦り合わせたり食いしばったりすると、摩耗して折れたり、さらには歯が揺らされることで、歯周病が悪化したりします。

3、歯ぎしりをしやすい人はこんな人!
歯ぎしりをしやすいのはどのような人なのかというと、まずは、眠りの浅い人が挙げられます。歯ぎしりは、眠りが浅くなっているレム睡眠時に起こるためです。睡眠時無呼吸症候群や胃酸が食道に逆流する逆流性食道炎にかかっている人は深く眠ることができず、歯ぎしりをしやすい。
性格的には、競争心が強い人、いつも時間に追われている人、目的を達成するためにとことんやろうとする人、ストレス発散がうまくできない人などが、歯ぎしりをしやすい傾向にあります。心身の疲れやストレスが、強い歯ぎしりとして出てしまわないように、少し休んだり息抜きをしたりしましょう。また、過度な飲最も一般的な方法です。酒や喫煙を控えるなど、規則正しい生活を送るように今一度、生活習慣を見直すことも必要です。
マウスピースを作成したり、ボツリヌス注射や歯を矯正したりと歯ぎしりの治療はいくつかあります。

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