薬によって歯周病を治療する歯周内科治療について

歯科治療というのは、外科的な処置を施すことで病状を安定させたり、完治させたりするものです。それは歯周病も例外ではありません。歯石を削ったり、歯茎を切開したりするのも、外科処置の一種といえるからです。ただ、最近では内科的な処置によって歯周病を治療する方法が行われるようになってきています。今回はそんな歯周内科治療について詳しく解説します。

▼歯周内科治療とは?

歯周内科治療とは、歯周病を薬剤の服用などによって治す方法です。お口の中の歯石や歯垢を除去して、歯周病菌が増えないようにするのではなく、薬剤によって歯周病菌を除菌することが歯周内科治療の主な目的です。

歯周病菌には複数の種類がある

歯周病に感染している人のお口の中には、必ず歯周病菌が検出されますが、その種類は人によって異なります。そのため、患者さまがどの種類の歯周病菌に感染しているのかを特定しなければ、歯周内科治療は行うことが難しいといえます。なぜなら、歯周内科治療で使用する薬剤は、特定の細菌に対して効果を発揮するものだからです。

▼位相差顕微鏡とPCR検査(細菌のDNA検査)

歯周内科治療では、まず位相差顕微鏡(いそうさけんびきょう)と呼ばれる特殊な顕微鏡を使って、感染している細菌の種類を把握します。さらにPCR検査(細菌のDNA検査)を行って細菌の種類をより詳細に調べ、どの歯周病菌がどのくらいの数いるのかを特定します。そのうえで最適といえる薬剤を使って、歯周病を内科的に除菌していくのです。ちなみに、検出された細菌の様子は患者さまにも観察していただくことが可能です。自分のお口の中にどのような細菌がどのくらい生息しているのか、視覚的にとらえることでオーラルケアのモチベーションアップにもつながります。

▼まとめ

このように歯周内科治療は、従来の治療法とは全く異なるアプローチで歯周病を治す方法です。内科的な治療ということもあって、痛みや不快感などを伴うことも少ないです。何より、薬剤を細菌そのものに作用させることができることから、原因療法的な要素の強い、素晴らしい治療法といえます。

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