咬合の話

理想とする顎の位置と咬み合わせの要件は以下の9つありました。
①顎関節において関節窩・関節円板・顆頭の位置関係と形態が正常である
②安定した咬頭嵌合位である
③バランスの取れた適切な咬合平面である
④適切なスピーの湾曲、ウィルソンの湾曲がある
⑤歯列形態が左右対称のU字形で連続性がある
⑥舌房が許容されるために十分な咬合高径である
⑦顆路角と連動するような咬頭傾斜角と展開角をもった咬合面形態である
⑧左右側方運動において同じような咬合様式をとる
⑨自由度のある前方・側方の誘導要素

前回は、⑥舌房が許容されるために十分な咬合高径である、⑦顆路角と連動するような咬頭傾斜角と展開角をもった咬合面形態である、についてご説明しました。
今回は、⑧から続きをお伝えしたいと思います。

⑧左右側方運動において同じような咬合様式をとる

咬合様式とは、上下の歯を真っすぐかみ合わせたとき、横にズラしたとき、前にズラしたときに上下の歯がどのように当たるかで分類したものです。天然歯列と入れ歯では理想とされる咬合様式は異なりますが、どちらも左右側方運動時に同じような当たり方の方が良いでしょう。咬合様式には以下の種類があります。

・フルバランスドオクルージョン

義歯の咬頭嵌合時および偏心咬合時の両者において、上下顎の対応する咬合小面が作業側・平衡側で接触滑走し、咬合の平衡が保たれる咬合様式。

・リンガライズドオクルージョン

義歯の咬頭嵌合時および偏心咬合時の両者において、上顎の舌側咬頭頂のみが下顎臼歯と作業側・平衡側で咬合接触する咬合様式。これにより咬合力が舌側化する。

・モノプレーンオクルージョン

片側性平衡咬合のうちの1つである。その中でもモノプレーンオクルージョン(Hardy法)は、無咬頭歯を平面に排列したものである。モノプレーンオクルージョン(Hardy法)では片側の平衡咬合を得るために、人工歯は舌側寄りに排列する必要がある。

・グループファンクション

側方滑走運動時、作業側の複数歯が接触滑走し、そのときに平衡側の歯は離開する咬合様式のことである。グループファンクションは、健常有歯顎者において最も多く見られる咬合様式である。

・カスピッドプロテクテッド・オクルージョン

下顎の側方運動時に、作業測犬歯だけが接触し、臼歯部は離開する咬合様式。側方滑走運動時に、作業測犬歯の咬合接触によって下顎を誘導することは、力学的にも生理学的にも有利であり、天然歯列において理想的な咬合様式とされている。

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