舌苔(ぜったい)と口臭のよくある質問

1.舌苔(ぜったい)を取れば必ず口臭はなくなりますか?

舌苔(ぜったい)は口臭の原因の一つですが、原因のすべてではありません。歯周病歯垢(しこう)、あるいは扁桃腺(へんとうせん)付近にできる膿栓(のうせん)なども原因の一つです。これらが複雑に重なって、口臭というものは発生しています。ですから、舌苔(ぜったい)を取ったからといって必ず口臭がなくなるというわけではありません。

ちなみに、口臭の一番の原因は歯周病です。つまり、口臭対策としては歯のケアが一番大切ということになりますね。

2.舌磨きのタイミングは歯磨きの前と後どっちが正解なのですか?

いろいろなサイトで、舌磨きのタイミングが書かれています。しかし、あるサイトでは「歯磨きの前にやると逆効果」と書かれており、かと思えば「歯磨きの後にやると逆効果」と書いてあるサイトもあって混乱している方も多いでしょう。

このような矛盾が起きてしまうのは、すべて歯磨き粉が原因です。

舌磨きにおいて絶対に避けなければいけないのは歯磨き粉を使った舌磨き。研磨剤などの成分によって舌の表面が傷つき、むしろ舌苔(ぜったい)がつきやすくなってしまうためです。(歯科用バイブレーター

歯磨きをした後は口の中に歯磨き粉の成分が舌に付着しています。ですから、『歯磨き後の舌磨きは駄目』だとなるわけです。しかしながら、口の中が汚れた状態で舌磨きをするのもまた良くないので、『歯磨き前の舌磨きは駄目だ』となります。

つまり、1番いいのは『歯磨きをした後に十分口をゆすいでから舌磨きをする』ことです。最低でも10回ぐらいは口をゆすいで、完全に歯磨き粉の味がしなくなってから、舌磨きを行いましょう。

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3.口臭は歯科医院の治療で治るのですか?

治ります。口臭の原因である歯周病は治療が可能ですし、舌苔(ぜったい)は掃除の仕方を指導してくれるでしょう。また、膿栓(のうせん)に関しても、歯科医院によってやらない場合もありますが除去ができます。

しっかりと治療をし、指導に従ったオーラルケアをすれば必ず口臭は改善されるでしょう。

4.口臭を抑える飲食物はありますか?

口臭は基本的に菌の増殖によって発生します。ですから、殺菌作用のある食べ物を食べることで口臭を和らげることが可能です。

たとえばレモンや梅干しなどの酸っぱい食べ物。酸っぱい食べ物に含まれるクエン酸には強い殺菌効果があるので、口臭を和らげてくれるでしょう。また、酸っぱい食べ物は唾液を分泌させる効果があります。唾液がいっぱい出ると口内環境が良くなるので、この意味でも酸っぱい食べ物はおすすめです。

また、緑茶やウーロン茶などもおすすめします。緑茶やウーロン茶に含まれるカテキンに殺菌や消臭効果があるからです。普段飲むものを緑茶やウーロン茶に変えただけで口臭がぐっと減りますよ。(歯科用マイクロスコープ

また、もちろんのことですがキシリトールガムも効果的です。できるだけキシリトールの含有量が多いガムを選びましょう。できればキシリトール100%が理想です。

5.口臭の強い時間帯はいつですか?

口臭は食後が最も低いとされており、そこから時間がたつほどに強くなります。また、空腹時にも口臭が強くなるでしょう。

つまり、1日の内で食事を取ってから最も時間があき、かつ空腹である寝起きが1番口臭の強い時間帯です。

虫歯とは菌による感染症です

1.虫歯を作るミュータンス

 

ミュータンス菌は、だ液から感染します。幼い頃保護者の方などから口移しで食べ物を食べたり、同じお箸や、スプーンなどを使用したりしたことで感染してしまうのです。昔は、母親が噛み砕いた食べ物を離乳食代わりにあげているのが普通でしたが、今考えると恐ろしいことですよね。このミュータンス菌がお口の中に一度入り込むと完全に取り除くことはできません。ミュータンス菌は酸を作り出し歯を溶かしていきます。(歯科 超音波スケーラー

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2.虫歯を進行させるラクトバチラス菌

 

ラクトバチラス菌は私たちが普段口にするものに含まれています。炭水化物や砂糖にも含まれています。多く含まれていることで有名なのは乳酸菌飲料です。今は、タブレットなどで販売される程人にとっては必要なラクトバチラス菌。しかし、この菌がミュータンス菌が作り出した溶けた歯を虫歯へと進行させてしまうのです。(歯科治療機器

 

インプラント手術中の痛み

 

1.虫歯の治療と比べると

虫歯の治療の時は麻酔をし歯茎、骨、歯の中の神経と順番に浸透していきます。虫歯の治療の時は固い歯でおおわれた神経まで麻酔が浸透しないと痛みが出てしまうので麻酔が効きにくいことがあります。また、痛みがあるときに治療をすると神経が充血し、麻酔が浸透しないことがあり、痛みが強くなります。それに比べインプラントの麻酔は骨の中まで浸透すれば効くので、痛みがなく手術ができます。

2.普通の抜歯と比べると

普通の抜歯とインプラント手術は両方とも骨までの麻酔効果で十分なため同じように痛みが無く手術ができます。ただし、普通の抜歯の時に根の先に膿の袋があったり腫れが強かったりすれば抜歯のほうが麻酔が効きにくくなります。(根管長測定器 )

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3.親知らずの抜歯と比べると

明らかにインプラントのほうが痛みが少なくて済みます。親知らずは横に向いている場合、歯を割って抜歯する必要があり、歯の神経まで麻酔が効いている必要があります。また、親知らずの根が複雑で時間がかかったり、奥に行くほど骨の厚みが厚かったりして麻酔が効きにくいことが多いです。

4.鎮静法で仮眠中にインプラント手術が終わる

インプラント手術に怖さや不安が強い方は静脈内鎮静法(じょうみゃくないちんせいほう)を行って半分寝ている状態でインプラント手術を行うことができます。静脈内鎮静法全身麻酔と違い意識もあり体の負担も少ないため、インプラントの本数が多い場合にも使うことがあります。(歯科診療ユニット

歯周病を引き起こす4つの原因


主な原因は4つあります 歯周病 が引き起こされる原因として、環境因子、細菌因子、生体因子、遺伝因子の4つがかかわっていると考えられています。

それぞれの因子が歯周病をもたらす原因についてご紹介します。

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環境因子
タバコなどの生活習慣も原因になります生活習慣も歯周病の進行と深い関係にあります。たとえば、たばこを吸う人は白血球の働きが不調和になってしまうので細菌に抗しきれず、吸わない人より歯周病にかかる率、悪化する率が格段に高くなります。
また、不規則、不摂生な生活、過度のストレス、偏った食生活、歯磨きを怠る、歯軋りのくせなども、歯周病の発症や悪化の要因になります。

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細菌因子
歯周病の直接の原因は、歯についた プラーク歯垢) です。
プラーク1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、虫歯や歯周病をひき起こします。その中で歯周病をひき起こす細菌はポルフィロモナス・ジンジバリス、プレボテーラ・インターメディア、アクチノバシラス・アクチノマイセテムコミタンスなど10種類以上がわかっています。 (歯髄診断器
虫歯や歯周病の原因となる細菌のかたまりであるプラークが増えていくと炎症がひどくなり、歯周ポケットも深く大きくなっていきます。それに伴って、どんどん歯周病の進行が促進されてしまいます。

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遺伝因子
その歯周病遺伝かもリスクファクターといって生まれつき歯周病にかかりやすい遺伝子を受け継ぐ場合もあります。

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生体因子
歯周病は、その人の全身の状態とおおいに関係しています。
若い間は免疫機能がきちんと働いていますが、年を重ねるにしたがって少しづつ機能は低下していき、歯周病に対抗する力も弱まっていきます。
つまり、老化も歯周病を進行させる要因であるということ。また、妊娠、糖尿病、骨粗しょう症なども要因としてあげられます。(エアースケーラー

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